子どもの表現力を豊かにする!オノマトペ絵本の魅力とは。

絵本
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パパ & ママ

アラフォー夫婦。パパは整形外科勤務の理学療法士。得意分野は整形外科・小児リハビリ・義肢装具。ママは子育て真っ最中の専業主婦。メディカルアロマリハビリテーションセラピスト。【理学療法×育児】のメゾットでフィジカルを伸ばす子育てを実践中。

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オノマトペは強い表現力をもった言葉です。

通常の言葉では言い尽くせないことを、いとも簡単にズバッと言うことができる。

これが最大の魅力でありメリットです。

また直感的、感覚的な意味合いが強い側面をもつ言葉なので、感覚的に生きている子どもに馴染みやすく、受け入れられやすい言葉でもあります。

そんなオノマトペは、子どもの表現力を引き出すための最適な言語ツールです。

表現力とは、人間が社会で生きていく上で必要な能力の1つです。

自分の意思を自分らしく表すことは、いち個人として伸ばさなければならない能力です。

そんな大切な表現力を養う上で1つのキッカケとなるのがオノマトペなんです。

そして、もう1つ。

子どもが表現力を学ぶのに適切なツールがあります。

それが「絵本」です。

絵本は子どもが最初に言葉と出会うきっかけの1つであり、読み聞かせを通して様々な言葉を子ども達にもたらします。

「オノマトペ」と「絵本」

子どもの表現力を育てるための2つが合わさった「オノマトペ絵本」

子育てをする上で必ず読み聞かせてあげたい絵本です。

そこで、今回はオノマトペ絵本の魅力についてご紹介します。

オノマトペのメリット・デメリット

子どもがオノマトペのリズム性から身体表現をしやすくなる。

オノマトペを多様しすぎると、その利便性と強いイメージによって身体表出の幅が狭くなり単一になりがち。

オノマトペは子どもの発達にとって、強力なツールであることは間違いありません。

良くも悪くも表現を発展させる上では強い影響を与えることが分かっています。

この強力なツールをどう使いこなすかが、カギとなるのかもしれません。

オノマトペとは

オノマトペ(onomatopee)とは、擬態語・擬声語・擬音語・擬情語の総称で、もともとはフランス語からきています。

これらの言葉は、実際の音ではなく、実際の音を模したり、状態を直感的に把握したりして象徴化した言語です。

日本を代表する絵本作家の谷川俊太郎さんは、それぞれを「おとまねことば」「ありさまことば」 と表現しています。

そんな性質上、イメージが豊かであり、しかも言語としての意味をちゃんともっている。

それがオノマトペなんです。

擬態語(ぎたいご)

音をたてない物事の姿態を感覚的に表す言葉

例)笑顔-にこにこ、静かに歩く-そろりそろり など

擬声語(ぎせいご)

物の音響音声などをまねて作った言葉

例)雨の音-ざあざあ、お腹が減った-ぺこぺこ など

擬音語(ぎおんご)

音を模してつくられた言葉

例)鐘を突く音-ごーん、お金を落とした音-チャリン など

擬情語(ぎじょうご)

人の心の状態を表す言葉

例)ドキドキ、イライラ など

 

日本はオノマトペで溢れている

実は、欧米語にはオノマトペはほとんどありません。

これは言語自体に仕組みによるものなのです。

オノマトペはもともと、動きをもとにした言葉ですから、動詞・形容詞の替わりに使われる傾向にあります。

一方で欧米語の表現方法は、動詞・形容詞で表現されることが多いため、オノマトペを使う必要がありません。

そのため、ほとんど使われていないんです。

しかし、日本語には枚挙に暇がないほどオノマトペを使った表現が豊富に存在します。

言葉の構成の違いによってこれほどまでに発達した言語というのも珍しいのかもしれません。

そんな言葉の特徴もあって、オノマトペは日本で広く定着したとも言われています。

子どもの世界のオノマトペ

言葉の発達が十分でない子どもの世界では、感覚的に様子を伝えるオノマトペが特に多く使われる傾向にあります。

先にご紹介したオノマトペのうち擬態語というものがありました。

これは、心的機能と言語を結びつけている言葉です。

言葉の意味を理解できない小さな子どもにとっては、声に出した音からイメージがしやすく、短く簡潔な表現ができるオノマトペはとても便利な言葉です。

つまり上手に言葉に表現出来ない子どもでも、オノマトペを使うことで他の人とのコミュニケーションが円滑に図れることができるようになります。

そう考えると、幼児の身体表現におけるオノマトペの重要性というのは言語発達が出来ている大人と比べて重要性が高いことが分かります。

オノマトペと身体表現

子どもの身体表現におけるオノマトペの位置は非常に重要です。

オノマトペには繰り返しの言葉だけでなく、1語で言い切るものもあります。

「2・3歳児の言葉は単語や短いフレーズを1語で言い切る特徴」があります。

話し言葉すべてがリズミカルに聞こえるという経験をしたパパ・ママも多いのではないでしょうか。

例えば、

言葉が成熟している大人であれば、

パパ
パパ

今日は疲れているから、お風呂はやめとくよ。

…となりますが、2歳の言葉勉強中のおチビは

おチビ
おチビ

おふろ、イヤイヤ、しーないよっ!

こんな感じでリズミカルに表現してくれます(毎日お風呂の格闘しております…涙

こんな感じで子どもはその場の気分を短い言葉で表現したり、それを繰り返すことによって自己表現をします。

それと同時に呼吸を整えるという音楽的な表現の基礎を日常生活のなかで学習しています。

そして、リズミカルな言葉のほとんどが動作を伴います。

つまり、オノマトペはリズミカルに話すことができ、リズムを刻むことで身体的表現が生まれやすいということです。

身体表現を制限する

リズミカルな言葉で子どもの身体表現を引き出すオノマトペですが、当然デメリットも存在します。

オノマトペの持つ強いイメージに引きずられて表現の幅が狭くなることも指摘されています。

動きを引き出すオノマトペ絵本

オノマトペは絵本の読み聞かせにぴったりです。

繰り返しの説明になりますが、オノマトペの1番のメリットは「声にしたときの楽しさ」です。

大人が読み聞かせの際にオノマトペを声に出す。

リズミカルで聞きやすいオノマトペは、それを聞いた子どもにすぐに覚えられて使われるようになります。

そして、覚えたてのオノマトペを使うことで、周りの大人やお友だちと意味の共有と確認できるようになります。

子どもたちにとって、言葉や知識、価値観の共有というのは安心や楽しいと感じる、心地よい感情に繋がるものです。

潜在意識
潜在意識

(覚えたてのオノマトペを確認・共有したい!)

絵本で学んだオノマトペが遊びの中で頻繁に使われるようになり、それが次に遊びへと発展していく。

この流でどんどん発展させていくことで豊かな表現力が磨かれていきます。

これが、オノマトペ絵本が身体表現を引き出していくプロセスです。

まとめ

子どもは感覚で動いています。

感覚的で直感的だからこそ、オノマトペの感覚的な表現ツールに大きな価値があり、うまく使いこなすことができます。

短い言葉でありながら、文章としての価値があり、文章より強烈に心に残る。

やがて、動きのリズムと合致して身体表現に形を変えていく。

これこそがオノマトペ絵本を読み聞かせることの最大のメリットではないでしょうか。

現在はオノマトペを使った絵本が沢山販売されています。

ぜひ、子どもたちの表現を豊かに引き出す絵本を見つけてください。

 

参考文献・図書・サイト

古市久子:こどもの動きを引き出すオノマトペ絵本,東邦学誌第43巻第2号抜刷(2014)