昨年のコロナ禍から資産運用に取り組む方が多くなっていまるようですね。その背景には「人生100年時代」「老後2000万円問題」など、先の老後に必要な資金のことまで意識する方が増えているのかもしれません。
現に証券口座の新規開設数は毎月増加していて、推移を見ると特に楽天証券、SBI証券が伸びていることが分かります。
口座開設が増加している理由は、『積立NISA』や『iDeCo』を目的に資産運用を始める個人投資家が大部分を占めています。
S&P500や全世界株式の指数に連動するインデックスファンドを「ドルコスト平均法(毎月定額で特定のファンドを買い付ける方法)」で長期間運用するのは最適解に近い方法だと言われています。
インデックスファンドを毎月コツコツ定額で買い増しする手法は手堅く、高い確率で資産を増やせる賢い選択です。
ただし、この方法はデメリットもあります。
インデックスファンドだと良くも悪くも幅広く分散されているため、現在の株式動向が分かり難く、実際に投資している感覚が薄くなりがちというのも問題です。そのため個別株に手を出す人も多いのではないでしょうか。
インデックスだけは、正直『退屈』なんですよね。
私もインデックス投資だけでは物足りないと感じる1人です。現在はポートフォリオのメインはインデックスとしつつ、長期保有目的に個別株も増やしています。
ただ、保有数が増えるに連れて徐々に銘柄管理が難しくなってきました。買い増し当初は1銘柄ずつ買っていたので問題は無かったのですが、取引回数が増えるに連れて銘柄と保有数の把握が曖昧になってきました。
そこでちゃんと管理するために、色々なアプリを試した結果、現在も使い続けている「無料で使える」便利アプリを3種類ご紹介します。
Yahoo!ファイナンス アプリ
Yahoo!ファイナンスの公式アプリです。
市況&動向が見やすい
ざっくりと短時間で市況や株式動向を知る上では欠かせません。株数と株の取得価格を入れると現在価格との差額が自動計算して表示してくれるので、実際に保有している株式数の管理や現在の時価総額が簡単に把握できます。
保有株以外の管理もできる
ここがYahoo!ファイナンスの強みです。
実際に持っていない銘柄でも入力さえすれば表示されますのでシュミレーションとしても活用できます。
また、これから欲しいと思っている銘柄など予め入力することで「銘柄忘れ」を防止して「買い時」を逃がすこともありません。
複数の証券口座をまとめて見れる
複数ポートフォリオを作成できますので、証券口座ごとだったり、短期・長期などの投資戦略ごとにカスタムするなど幅広い管理が可能です。
現在の株価はもちろん企業業績、優待内容など一通りの情報も網羅できますので初心者でも使いやすいアプリです。
配当管理 アプリ
円グラフがわかりやすい
資産管理アプリの最大のメリットは「ポートフォリオ・配当金がグラフ化」して表示されることです。
ポートフォリオは資産別、配当比率が円グラフで割合が一目瞭然ですし、年間配当金は月毎に棒グラフで非常に見易くなっています。
ポートフォリオのリバランスを検討する際に役立ちますので入れておいて損はありません。
評価額・取得額別で表示可能
年利率も評価額ベース、取得額ベースで自動計算してくれるところも嬉しいポイントです。
多くの株アプリは「現在の株価ベース」での利回り表示になっています。そうすると、自分が購入した時の利回りが分かりづらくなるというデメリットがありました。
それぞれの利回り表示によって、月の銘柄選びの判断材料としても活用できます。
リアルタイムでは見れない
このアプリは、表示する金額が前日終値ベースというデメリットがあります。自分の保有株の成長をざっくりと全体像として見るのに役立ちます。
ただ、配当金目的で保有している銘柄についてはそこまでリアルタイムさは必要ではないので問題ないと思います。
積立NISA管理 アプリ
Yahoo!ファイナンス等のアプリで手の届かない所を補助するために活用しているアプリです。前述のアプリは投資信託の評価損益の表示に対応しておらず、積立NISA口座専用の管理をするのに活躍します。
特徴としては複利シュミレーションや投資信託を一括表示してくれる機能があります。
積立計算が簡単
複利シュミレーションの操作性は直感的に使用でき、将来の期待リターンの計算も簡単に確認することができます。
投資信託を一括表示できる
投資信託の一覧を表示する機能を備えています。このアプリで表示されるものはNISA口座で購入できるものだけですので、どんな種類の投資信託があるのか調べるのにも役立つ機能です。
手数料の比較ができる
銘柄選びで検討する際に絶対に抑えておきたいのが「ファンドに支払う手数料」です。
手数料は投資信託を「買う時」「売る時」「保有する期間」それぞれに掛かってきます。
(NISA口座で買える銘柄は売買手数料が無いものが大部分ですので、ここでは「維持する期間」だけの手数料を指します。)
投資信託を保有中にかかる手数料のことを信託報酬(運用管理費用)と呼びます。
信託報酬は、投資信託を運用・管理してもらうための経費みたいなもので、投資家が投資信託を保有している間ずっと支払い続ける費用のことです。
長期間積み立て投資をする際は信託報酬の手数料はバカにはできません。
例え年間手数料が0.1%だとしても、15年〜20年と長期間保有することを考えると大きな金額になるので最終的にはリターンに大きな違いとなって表れます。
手数料の安い投資信託を選ぶことは最大リターンを追求する上で賢い選択と言えます。
そのことを考えると、このアプリで一括比較できるため安心して検討ができます。
円グラフで把握できる
また保有資産をまとめて円グラフで表示できますので、投資信託の割合を直感的に把握できるのも嬉しいポイントです。複数の投資信託を運用している場合に活用するのがオススメです。
※現時点ではAndroid版のみリリースされています。
おまけ-TradeNote
定期的に総資産額や損益を入力して推移をみるのに役立つアプリです。
入力する項目が「総資産」「損益額」「入出金」のみで直感的に使いやすいのが魅力です。
「TradeNote」には、優良版があり年間成績や入出金額をチャートに反映させる機能など拡張させることができます。
ただ、資産評価額を追いかけていくだけの使い方であれば無料版で十分です。
まだ使ってないの?株の管理に使いたい神アプリを紹介 まとめ
今回は株式の資産管理に役立つアプリをご紹介しました。
どのアプリも実際に現在も使っていて非常に便利なものばかりです。これだけでも保有している銘柄管理は一通りこなすことが出来ると思いますし、これから追加で増やす時も簡単に管理できるようになります。
もし、ご自身の保有株式が把握しきれないと感じているなら試しにこれらのアプリを使ってみるのも良いのかもしれません。