四季報から銘柄を選ぶ!倒産リスクの高い企業を見分ける高配企業への投資判断基準7選

成長株
この記事は約10分で読めます。
この記事を書いた人
王冠すずめ

整形外科勤務の白衣の肉体労働者。理学療法士の視点から子育てに関する情報を発信する予定が最近は投資関係の話題ばかり。バリュー銘柄中心にご紹介しています。

王冠すずめをフォローする
王冠すずめ
王冠すずめ

こんにちは!王冠すずめ(reha_assess)です。

私の投資手法のメインは米国ETF連動インデックスファンドですが、一部で国内個別株も触っています。

個別株は長期での高配当投資・株主優待投資がほとんどで、総じてバリュー株(割安株)への投資となっています。

バリュー株を長期で保有する上で絶対に避けたいことは企業の倒産(上場廃止)です。

投資した企業が倒産すると、株価は暴落、最悪投資した資金が溶けてしまいます。これだけは絶対に避けなければなりません。

王冠すずめはかろうじて倒産の企業には巻き込まれていません。

そこで、今回は高配当投資を行う上で重要な倒産リスクのある企業を回避する方法についてご紹介します。

この判断基準を見るだけで、倒産リスクの高い企業への投資は避けられるようになると思います。

(そのぶん、グロース株への投資は出来なくなります。)

今回ご紹介する方法は四季報に載っている情報だけで完結する方法です。

ぜひ、お手元に置いて見比べながら読んでください。

王冠すずめ
王冠すずめ

簡単な計算もしますので、電卓も用意してね。

高配当投資 判断のポイント7選
  1. 配当利回りが4%以上
  2. 赤字が4期続いていない
  3. 自己資本比率が30%以上
  4. ネットキャッシュが60%以上
  5. 営業CFは▲が連続していない
  6. 利益剰余金が総資産の30%以上
  7. 重要事象の記載

↑ これだけで今回の記事の内容はOK!

王冠すずめ
王冠すずめ

お時間のある方は続きもご覧頂ければ幸いです。

勘が良い方はお気づきかと思いますが、この内容は「ファンダメンタル 投資の教科書」の内容を多分に含んでいます。私が株式投資を行うにあたり、初期に読んだ本で投資の基本を習いました。そのため本書の内容に強く影響を受けていることをあらかじめご了承ください。

配当利回りが4%以上

  • 過去5年間の配当が安定して出している
  • 現在の配当利回りが4%以上になっている

【配当】欄に過去5年分の実績が載っています。

この数字が増配傾向、もしくは少なくとも維持されている企業を選びます。

一時的な記念配当など数字振れる可能性もありますので、一時的な増減配は頭に入れた状態で見ておきます。

その場合は、以下の項目も合格なら候補生として残しておきます。

自己資本比率

高ければ高い程、優良企業と判断します。

  • 80%以上:優良
  • 50%以上:合格点
  • 20%以下:不合格

※一部セクターは除く

●30%以下は対象外

私の場合、基本的に自己資本比率30%以下は投資対象にはしません。ただ、銀行業など一部セクターは自己資本比率が著しく低い分野もあります。そのため一概に「自己資本比率が低い=投資対象から外す」というわけではありません。

●50%以上でも比較検討する

また、50%以上だから投資しても良いというわけでもありません。

必ず同業他社と比較して投資対象を選ぶ必要があります。

比較企業は四季報の【比較会社】の欄を参考にしています。

自己資本比率とは
自己資本比率は会社経営の安定性(倒産リスク)を示す数値です。

自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値で、自己資本比率が高いほど経営は安定し倒産しにくい会社となります。
注意点としては、%の水準だけでなく長期的な推移の変化も注意する必要があります。安定して横ばいであればリスクは限定的とも判断できます。

赤字が続いていない

  • 連続で赤字が出るのは4期まで

連続赤字が4期連続している時点で投資基準から除外します。

よく有名なアナリストや書籍では「連続赤字3年まで」としていますが、私の場合は1年間黒字転換しない場合は新規で買いを入れることはしません。

仮に自己資本比率が高い状態だったとしても、成長が著しく鈍化する可能性が高いと判断します。

ネットキャッシュ

倒産の原因の1つに借金(有利子負債)によって返済ができなくなることが挙げられます。

ただ、借金が多くても手元資金も多ければ倒産リスクは高いとは言えません。

ネットキャッシュにおいてはその比率でリスクの程度を把握しています。

  • 現金同等物÷有利子負債=60%以上で合格

有利子負債<現金同等物=低リスク

有利子負債>現金同等物=高リスク

※併せて両者の乖離率も見る

●現金の方が多い

現金の方が多ければ、実質無借金経営と言っても良いと考えています。

その場合は倒産リスクは低いと判断しています。

ただ、毎期ごとに現金が減少している場合は高リスクと判断します。

●借金の方が多い

有利子負債が多い場合、一概に倒産リスクが高いと判断はしません。

現金同等物 ÷有利子負債=60%であれば問題ないと判断します。

それ以下の場合は基本的に投資対象から外しています。

ネットキャッシュとは
企業の手元流動性(現金・預金+有価証券)から有利子負債を差し引いた金額で、キャッシュリッチ(金余り)の度合いを示す。
「野村證券.証券用語解説集」より引用

営業CF

  • 営業CFの項目がプラス

営業CFがプラスなのは絶対です。ただ、鉄鋼・化学・半導体など一部の業種は1期だけであれば目をつぶることもあります。

2期連続の企業は投資対象から外します。(基本グロース銘柄は基本投資しません。)

営業CFとは
営業CF(営業キャッシュ・フロー)は企業が本業によって稼いだキャッシュのこと。

累積損失

  • 利益剰余金がマイナスは対象外

利益剰余金÷総資産=30%以上

利益剰余金が多いほど、優良企業であると言えます。

総資産の30%以下も対象外

総資産のうち、利益剰余金が占める割合が30%以下の企業は投資対象から外します。

利益剰余金が▲の企業は損失が出ている企業と判断しますので、マイナスになっている時点でそもそも見ません。

利益剰余金とは
過去にその企業が蓄積した利益の総額です。この金額が多いほど赤字を出した時の耐性が強いと判断ができます。

重要事象の記載

  • 「重要事象」「疑義注記」の記載があれば除外する

会社概要に「継続企業の前提に重要事象」や「継続企業の疑義注記」がある時点で倒産リスクありと判断します。

まとめ

高配当投資 判断のポイント7選
  1. 配当利回りが4%以上かつ5年間減配なし
  2. 赤字が4期続いていない
  3. 自己資本比率が最低30%以上、50%以上は優良も他社比較
  4. ネットキャッシュが60%以上
  5. 営業CFは▲が連続していない。(1期のみなら可)
  6. 利益剰余金が総資産の30%以上
  7. 重要事象の記載

今回は私が行っている高配当投資の7つのポイントについてご紹介しました。

ご紹介した方法は、「会社四季報」の内容を用いた銘柄選定となっています。

私は基本的に新規で銘柄発掘をする際は四季報からめぼしい情報を収集するようにしています。慣れてくれば1社見るのに10~20秒くらいで出来るようになりますので、毎期出される四季報を読むのにも負担の無いものになっていると思います。

そもそも銘柄選定というのは、情報を集めれば集めるほど精度が上がるといわれていますが、兼業投資家の私はプロと比べて知識も情報量も時間も足りません。そんなレベルは最初から求めず、多少大雑把でも大局を見極めた上で投資判断をしていく方がよっぽど効率的だと思っています。

そのための簡便な手法だと思って頂けたら幸いです。

オススメ書籍

株式投資初心者~中級者向けの書籍です。

教科書というタイトルだけあり、基本的のポイントはしっかり押さえつつ、売買タイミングに関しても言及してくれています。


参考記事

トップへ戻る