2006年から経済産業省が提唱している社会人基礎力というものがあります。
これは、社会人として生きていく時にどんな業種や業界でも必要とされる3つの必須能力です。
社会人基礎力とは
- 前に踏み出す力
- 考え抜く力
- チームで働く力
この3つの能力です。
経済産業省はこの社会人基礎力を2006年に定義して、人材育成を推し進めています。
ITの進歩は目覚ましく、社会のグローバル化によって社会人としてどの分野でも通用する基礎力のある人材が求められていく時代です。
パパとしては、将来必要になるであろう、この社会人基礎力の土台となる部分を作ってあげたいと考えています。
今回フォーカスするのが、社会人基礎力の1つであるチームで働く力です。
チームで働く上でコミュニケーション力というのは必須の能力要素です。
そして、その能力要素のある心を育てる方法は、幼少期の教育で伸ばすことができます。
そこで我が家で行っているコミュニケーション力のある心の育て方についてご紹介します。
沢山の人に触れあう環境
現代の家庭は核家族化が進み、祖父母や親戚といったパパ・ママ以外の人との交流が減ってしまいました。
さらに、マンションが増えたことによって地域のコミュニティも希薄化した結果、部屋のお隣さんや上下に住んでいる人の名前すら知らないという状況が普通になってしまっています。
そんな中、頼れる人が近くにおらず子育てをママひとりで奮闘している家庭も少なくありません。
昔の育児環境というのは、おじいちゃん・おばあちゃんを始め、近所の人などとのコミュニティが形成されていて自然と交流が生まれる、つまりコミュニケーション力が育まれる環境でした。
逆に言うと、現代の住環境を始めとした育児環境というのはコミュニケーション力を自然に育むことが困難であるということです。
そもそも赤ちゃんは成長していく中で、他者から受けた愛情を学習します。
そして、その学習した愛情を成長したあとで他者に返還するのが特徴です。
具体的に言うと、
パパ・ママから愛情を貰う⇨仲間から愛情を交換しあう⇨異性への愛情を持つ
といった順序で発達します。
しかし、核家族世帯が増えて赤ちゃんがママにべったりの状況ばかりになってしまうと、仲間や異性への愛情の発達が上手く出来なくなってしまいます。
つまり、赤ちゃんのコミュニケーション力を育むためには、ママがひとりで赤ちゃんと密な関係を築く育児環境は好ましくありません。
テレビやDVDは必要最小限に
テレビやDVDを見ることは、一方的に情報を受け取る行為です。
すっとテレビを見て過ごすというのは、受動的になってしまうクセがついてしまいます。
受動的になってしまうということは、自分からコミュニケーションを図れなくなってしまう傾向にも。
自発的な意欲を育むてめには、極力テレビの付けっぱなしは無くした方が無難です。
ただし、「しまじろう」は別格!
子どもチャレンジのDVDは生活習慣を整える内容(歯磨きや着替え、手洗いなど)や赤ちゃんの認知機能の発育を促す内容が盛り込まれていますので、しつけの面で助かります。
これに関しては大いに見せて覚えて貰っています。
パパも赤ちゃんとのコミュニケーションを積極的にとって!
コミュニケーション力のある心を育むためには、極力多くの人と接することが大切です。
赤ちゃんはママと常に一緒で、コミュニケーションは十分です。
一方でパパとのコミュニケーションが不足しがちなケースが多々見受けられます。
今日はお仕事休みだから、一緒に散歩に行こう!
パパいやーーー!!
…こんな状態では普段から親子のコミュニケーションが不足していると言わざるを得ないです。
パパも1日1回、短時間でも良いので赤ちゃんを抱っこしたり、一緒にオモチャで遊んであげるなどスキンシップをとるように心がけるひつようがあります。
具体的な方法の紹介
パパと触れあう時間を作る
研究によって、パパとのスキンシップが十分は赤ちゃんは他の人への信頼感が強い傾向にあることが分かっています。
さらに、スキンシップが不足している赤ちゃんと比べて「他者と強力して何かをする能力」が高いということも報告されています。
つまり、パパとのコミュニケーションが増えるほど、他者と上手に関わる能力が高くなるということです。
パパのお休みの日は、赤ちゃんと積極的にコミュニケーションを図り、触れあう時間を作ってください。
同じ年のお友達と一緒に遊ぶ
幼稚園や保育園などに通っている子どもは心配ないですが、まだまだ小さいうちは通わせられない家庭もあります。
そんな時は、イオンなどのデパートのキッズコーナーを利用したり近所の公園に通ってみるなど、さらにはママ友のお宅にお邪魔したりして同じくらいの月齢のお友達と遊ぶ時間を意識的にとるようにします。
もし、お家に近くにアンパンマンミュージアムなんかがあったら、そちらを利用するのも良いかもしれません。
同じ月齢のお友達を見ることや、一緒に遊ぶことによって自然とコミュニケーションがとれるようになっていきます。
色んな世代の人とコミュニケーションをとる
もし、あなたの家庭がパパ・ママ・赤ちゃんだけの核家族の場合、赤ちゃんにとってはパパ・ママだけが自分の身近な人間となります。
そのような環境では必然的に交流する世代が限定されてしまいます。
親戚や近所の人、その子ども達との交流の場を積極的にとることで、色々な世代とのコミュニケーションを楽しむ体験をさせてあげるようにしてください。
我が家は2週間に1回、パパかママの親に会わせるようにしています。(コロナ禍なので他に行きようが無いのもありますが…)
ママが他の人と楽しくおしゃべりする姿を見せる
ママが他の人と笑顔でお話をしている姿を赤ちゃんは見ています。
「おしゃべりが楽しいこと」と認識すれば、自然と似たような笑顔でお友達とおしゃべりするようになってくれます。
もちろん、夫婦の会話も大切です。
パパとママがいつもニコニコ会話をしているのを見ていれば、赤ちゃんも自ずと真似してコミュニケーションを取るようになってくれます。
パパ・ママと手遊びをしよう!
お家で遊ぶときは、オモチャを与えてひとりで遊ばせるのだけでなく、パパ・ママが一緒に遊ぶ手遊びを積極的に取り入れることが大切です。
他人と一緒に遊ぶ楽しさが、他者とのコミュニケーションをとるように成長させてくれます。
今は、オモチャの種類も豊富ですので、手遊び用のオモチャも沢山あります。
価格も手ごろなものもありますので、どんなものがあるか一度調べてみるのもいいかもしれませんね。
少しですが、我が家で活躍している手遊びのオモチャもご紹介します。
手遊びオモチャ
さいごに
我が子が将来社会人になったときに必要になる社会人基礎力(前に踏み出す力・考え抜く力・チームで働く力)ですが、今回はチームで働く力のうちの能力要素である「コミュニケーション力」を育む方法についてご紹介しました。
将来必要になる素養を小さいうちから身につけさせることは、赤ちゃんが大きくなった時に幸せな人生を送れるかどうかに関係してくるものだと思っています。
そして、その一端を親が教育として教えることができるものと思っています。
赤ちゃんの能力を伸ばすのは、一番近くで見守っているパパ・ママです。
ぜひそのことを意識して、毎日のお世話をしていきたいですね。