【子どもの靴選びを理学療法士が解説】赤ちゃんの発達に合わせたポイントを紹介

健康
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王冠すずめ

整形外科勤務の理学療法士。得意分野は整形外科・小児リハビリ・義肢装具。【理学療法×育児】のメゾットでフィジカルを伸ばす子育てを実践中。子育てに必要な教育資金を確保するための投資についても発信。

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子どもの靴選びで悩んだことはありませんか?

お店に行くと、沢山の種類が置いてあって目移りしてしまいます。

形も様々でアンパンマンなどのキャラクターがついていて子どもが喜びそうなものだったり、

靴底に笛が入っていて、歩くたびに「ピッ、ピッ」と音が鳴るもの、靴にライトが仕込んであるものなど。

各メーカーから趣向の凝らした商品が沢山販売されています。

実は、子どもの足に合った靴を選ばないと

転びやすかったり、膝や足首、爪トラブルの原因になったりします。

子どもは自分で靴を選べませんので、パパ・ママがしっかりと良い靴を見極めてあげることが大切です。

パパ
パパ

靴に関しては理学療法士+インソールマイスターであるパパの得意分野です!

↓ベビーシューズ基礎編はこちら

【年齢別】子どもの靴選びチェック一覧

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体の特徴
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靴の役割
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チェック
【段階①】
1~1.5歳
・体格、身体機能の成長
・足部は未成熟で緩い
・靴に慣れる・小さすぎない
・硬すぎない
・重すぎない
【段階
2~3歳
・行動範囲が広くなる
・ペタペタ、ドタドタ歩く
(不安定な歩き方)
・足回りを守る・フラットな靴底
・足首まで隠れる位の高さがあるか
・カカト部分が安定しているか
【段階③】
3~7歳
・足裏のアーチが出来る
・筋肉が発達
・骨の成長は遅れている
・アーチを支える
・カカトを安定させる
・足の甲をきっちり固定させる
・自分で脱ぎ剥ぎ出来るか
・面ファスナーや複数ベルクロか
【段階④】
7歳~
・体の機能が整う時期
・運動量の増加
・スポーツに耐えうる耐久性
・適度なホールドでケガの予防
・体格と運動量に適した耐久性があるか
・生活の多様さに適合するか

チェックする項目は多いですが、子どもの成長と併せて見ると必要なポイントが把握しやすいかもしれません。

日本の靴に対する知識教育は遅れている!

実は、日本の靴に対する考え方や教育は後進国レベル

靴を作るメーカー側も、それを買う消費者側も靴に対する配慮が乏しいのが現状です。

モブママ
モブママ

すぐに大きくなっちゃうから大きめの靴を買ってある!

モブパパ
モブパパ

多少小さくても履かせちゃってます!

こんな意見もちらほら聞かれます(-_-;)

実は、あまり意識されないことですが靴選びは

パパ
パパ

とっても大事なことです!

合わない靴は病気の原因

代表的な足のトラブル
・外販扁平足
・凹足
・外反母趾
その他にも「靴ズレ」「足ゆびの筋力低下」「バランス能力の低下」など様々な原因になります。

大きすぎる靴や小さすぎる靴を使うことで、子どもの足は様々なトラブルが起こります。

ケガや病気以外にも、運動が阻害されることによって正常な発達を邪魔する要因にもなります。

そんなトラブルを抱える前に、ちゃんと赤ちゃんの足に合った靴を選択できるようなパパ・ママになりましょう!

子どもの年齢にあわせた靴の役割と選択ポイント

子どもの足は4つの成長段階を経て大人の足になります。

4つの成長段階
  • 段階1:1歳~1.5歳
  • 段階2:2歳~3歳
  • 段階3:3歳~7歳
  • 段階4:7歳~

子どもは、年齢によって「できること」が大きく変化します。

どんどん成長していく中で、靴の役割も変化していきます。

そのため、子どもの活動量や運動量に応じた靴選びが重要になります。

❱ 【段階①】1歳~1.5歳の靴(ファーストシューズ)

ファーストシューズ=靴に慣れるための靴

赤ちゃんがつかまり立ちや伝い歩きをし始めた頃にパパ・ママが考えるのは、

モブママ
モブママ

ファーストシューズ選び!

最初の靴選びの第一歩です。

子どもの靴サイズは表記されたサイズだけでは選べません。

この頃の子どもは、足だけでなく体もどんどん大きくなっていきます。

そのため、年齢に合わせた体の特徴、靴の役割を知ってピッタリの1足を選んであげて下さい。

1歳~1.5歳児の体の特徴
歩くスピードも早くなってきますし、飛んだり跳ねたりとできることが凄いスピードで発達していきます。
大体の赤ちゃんは1歳頃~1歳半になる頃には、自分で歩くようになります。
でも、この頃の赤ちゃんの足をよく観察すると「ぐにゃぐにゃ」です。
つまり、まだ足の機能は未成熟な状態なんです。

ファーストシューズの役割

赤ちゃんが最初に履く靴(ファーストシューズ)の役割は、

「靴をはくことになれること」です。

必ずしも歩くために必要な機能は必要ありません。

実は、赤ちゃんの肌はとっても敏感。

足裏から感じる感覚で快・不快感を敏感に感じ取ります。

ファーストシューズは、いままで裸足(もしくは靴下)で立っていた赤ちゃんに、靴を履いた感覚に慣れさせるのに重要な役割を果たします。

靴選びのポイント
  • 小さすぎない
  • 重すぎない
  • 硬すぎない

選ぶ際にはこれらのポイントさえ押さえておけば大丈夫です。

また、この時期の赤ちゃんの足は、成長する過程で一番大きくなります。

2~3ヶ月に1回は赤ちゃんの足のサイズを測って、靴が小さくなってないかチェックしておきましょう。

❱ 【段階②】2~3歳の靴

柔らかい足を守る靴(固定性が高い)

まだ体を上手く使えないので、歩き方もペタペタ・ドタドタ歩きます。

重心も安定せず、前後左右に大きく動揺する歩き方をします。

2歳~3歳児の特徴
この時期は、まだまだ足首・足指の筋肉が未発達で、足裏はペタッとしています(小児扁平足)
発達の初期段階でありながら、体力が急速に伸び行動範囲も格段の広がります。

靴の役割(2~3歳)

バランス機能が未発達で足を地面に押しつけるように歩くため、未発達な足周りを守る機能が求められます。靴選びのポイント

足首周りを守る固定性、長距離歩行に耐えうる耐久性が必要です。

靴選びのポイント
  • しっかり踏ん張れる靴底(フラットな靴底)
  • 足首周りをしっかり固定できるもの
  • カカトの高いホールド力があるもの

これらを選定のポイントにします。全体的に「がっしり」している印象のものを選ぶようにしたいですね。

❱ 【段階③】3歳~7歳の靴

不安定な足部を守りつつ発達を邪魔しない靴(固定性と機能補助のバランス)

3歳を過ぎた辺りから、徐々にバランス感覚が向上してきます。

歩いたり、走ったりと素早い動作をするようになります。

でも、筋肉の発達は進んでも足の骨はまだまだ未完成で不安定な時期であることは変わりません。

引き続き慎重な靴選びが求められます。

3歳~7歳児の特徴
足の指の筋肉が徐々についてきて、足裏のアーチも形成されてきます。
アーチ機能の発達に伴い、バランス機能も向上してきてスムーズな歩行ができるようになります。
歩行スピードも上がり、走行も安定してきます。

靴の役割(3~7歳)

この頃の靴は、ある程度成長に合わせた機能が求められます。

3歳~7歳の発達時期の足は非常に不安定です。

未熟な足をしっかりと支え、動き回れる靴が好ましいです。

また、自分で着脱できるような靴が良いでしょう。

靴選びのポイント
  • 足裏のアーチを支える支持性の高いもの
  • 後足部(カカト)を安定させる機能の高いもの
  • 面ファスナーなどの足の甲をきっちり固定できるもの
  • 歩行の補助をしてくれるもの

これらを選定のポイントにします。

❱ 【段階④】7歳~の靴

十分な活動量に耐える耐久性のある靴

この頃になると、体も大きく成長し、さらに活発に活動するようになります。

体の機能も完成に近づく時期ですし、学校の体育などスポーツをする習慣も増えてきます。

靴の役割(7歳~)

この時期に求められる靴の役割は、スポーツに耐えうる耐久性です。

適切なホールド力で足の機能を助け、激しい運動でもケガをしにくいようにします。

靴選びのポイント
  • 体格と運動量に即した耐久性
  • 運動能力を向上させるもの
  • 幼児期にはない生活の多様さに適合するもの

生活習慣や生活範囲が広がりますので、それらを含めて考慮する必要があります。

自分で脱ぎ剥ぎがしやすいものだったり、インソールつきで足の指が使える工夫のあるもの、歩行や走行に特化したモデルなど、子どもの状態に合ったものを選びたいですね。

まとめ【子どもの靴選びを理学療法士が解説】赤ちゃんの発達に合わせたポイントポイント

【段階①】
1~1.5歳
・体格、身体機能の成長
・足部は未成熟で緩い
・小さすぎない
・硬すぎない
・重すぎない
【段階
2~3歳
・行動範囲が広くなる
・ペタペタ、ドタドタ歩く
(不安定な歩き方)
・フラットな靴底
・足首まで隠れる位の高さがあるか
・カカト部分が安定しているか
【段階③】
3~7歳
・足裏のアーチが出来る
・筋肉が発達
・骨の成長は遅れている
・自分で脱ぎ剥ぎ出来るか
・面ファスナーや複数ベルクロか
【段階④】
7歳~
・体の機能が整う時期
・運動量の増加
・体格と運動量に適した耐久性があるか
・生活の多様さに適合するか

赤ちゃんの身体は日々変化しています。

特に歩き始める1歳頃から7歳頃までの成長は著しい時期です。

身体発達と共に運動量や生活スタイルの変化も大きく、それに伴い時期に合わせて靴も選ぶ必要があります。

今一度、子どもの足に合った靴を選んでいるか見直してみるのも良いかもしれません。


参考文献・図書・サイト

鈴木良平:足と靴の在り方,日本義肢装具学会誌 Vol.9 No.3

中江陽一郎:小児の歩行の発達-歩行分析システムによる検討-,脳と発達33(2001)

細谷 聡:靴底の硬さが幼児の歩行に及ぼす影響,靴の医学Vol20 No.2(2006)

荒川 崇:足の発育発達

スクコム-実は間違いだらけ?子ども靴の正しいサイズの選び方って?-

NPO法人WISH「こどもの足」


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整形外科勤務の理学療法士。得意分野は整形外科・小児リハビリ・義肢装具。【理学療法×育児】のメゾットでフィジカルを伸ばす子育てを実践中。子育てに必要な教育資金を確保するための投資についても発信。

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