ウチの子どもには大きくなったら読書家になって欲しい!
本好きな子どもに育って欲しいと想うパパ・ママは少なくありません。
読書というのは、年齢に関わらず多くのものを与えてくれます。
読書を通じて、子どもは理解力や想像力、思考力、表現力を養うと共に、多くの知識を得たり多様な文化を理解したりすることができます。
特に現代社会は変化が早く、どんどん複雑化しています。
そんな時代の中で1人ひとりが絶えず自発的に学ぼうとする姿勢は重要です。
そして、その能力を伸ばせるのが【読書】なんです。
そこで、今回は子どもを読書家にしたいパパ・ママがお家で出来る方法についてご紹介します。
結論
読書家、つまり本好きな子どもの特徴は以下の通りです。
- 幼少期から読み聞かせをしてもらった。
- 就学前の時期に週2~3回の頻度で絵本を読んでもらっていた記憶がある。
- 就学後も読み聞かせをしてもらっている。
- 絵本以外の本も読んでもらっている。
小さい頃から絵本を含めた本が身近にあって、よく読む習慣が身についている子どもは、大きくなっても読書量が多い傾向にあります。
子供に本を読ませる法律
みんなに本を読んで欲しいので法律をつくりました!
2001年に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が作られたのはご存知でしょうか。
そこでは、子どもの読書活動について、「子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に着けていく上で欠かすことのできないもの」とされています。
…どうしてこう、お役所の文言って読みにくいんでしょうかね(´・ω・`)
つまるところ、
読書すっごい大事!本読め!
って事なんです。
2013年には「子どもの読書活動推進に関する基本的な研究」
通称「第三次基本計画」が制定されました。
こちらも超要約すると、
もっと本読んで!たくさん勉強して!
ってことでした( ̄▽ ̄;)
まぁ、子どもの読書の重要性を国が認識していて、必死に勧めてる雰囲気が分かって貰えたのではないでしょうか。
どれくらい本を読んでいるの?
実際子どもたちがどれくらい本を読んでいるか。
「1ヶ月間に読んだ本の数」に関する調査が毎年公表されています。
この調査結果の推移を見ますと、
この20年間で読書量が増えて、本を読まない子供の数も減少傾向となっています。
しかし、まだまだ本を読まない子どもの読書率は低いのが現状です。
国が法律を作ってまで本を読ませる習慣を身に付けさせたいと思うのは理解できますね。
摂南大学の研究報告
小学校1・2年生を対象に、幼児期における絵本の読み聞かせの状況、現在の読書に対する態度を調査した研究報告があります。
これによると読書量の多い子どもの特徴として、幼児期に絵本の読み聞かせをしてもらった子どもは、絵本の読み聞かせが好きであり、現在も読み聞かせをしてもらっていて、自分でも本を読んでいる。
さらに、幼児期に絵本の読み聞かせをしてもらった子どもは、現在も本を読むことが好きだという傾向が強いことが分かった。
読書家に育てる方法
幼少期から読み聞かせをする
子どもが初めて「本」と出会うのは、ほとんどの場合家庭です。
幼い頃に、親から絵本を読んでもらったという経験をもつ人も多いはずです。
そして、毎日くり返し絵本を読み聞かせしてもらう中で、子どもは「本とは何か、本を読むことはどういうものか」を学習していきます。
学校読書調査では、小さい頃に絵本を読んで貰った経験がその後の就学後に自分で本を読む量に比例することが分かっています。
週2~3回の読み聞かせ
ポイントは就学前です。
読書が好きな子どもの多くは幼少期にパパ・ママから絵本をよく読んで貰った経験をしています。
小学1~2年生を対象としたアンケートでも、
「よく読んでくれた」「時々読んでくれた」
と回答した児童の85%が絵本が「とても好き」「好き」と回答しています。
読書家になる根本は本が好きという気持ちです。
週に2~3回の読み聞かせは子どもを本好きにする効果があります。
就学後も読み聞かせをしている。
統計調査によると、読書量の多い子どもは小学生になってからも家庭での絵本の読み聞かせをしてもらっていたという経験を持つ子どもが多いことが分かっています。
この調査によると、小学生になっても家庭で読み聞かせをしている割合は、
小学1年生で約69%、小学2年生で約55%です。
さらに、児童期になっても読み聞かせをしている家庭というのは、幼少期に沢山絵本の読み聞かせをしていた家庭である傾向があります。
つまり、子どもが小さい頃に沢山絵本を読み聞かせていた家庭は、児童期になっても読み聞かせを継続しており、長期間にわたって十分に読み聞かせてもらったという経験が読書家をつくるということです。
絵本以外の本も読み聞かせている。
読書家に育てる家庭の読み聞かせはなにも絵本だけにとどまりません。
絵本以外の本も読み聞かせをして読書家に育てる教育をしています。
(狙って読み聞かせをしているかは別ですが。)
読書家になる課程は、
絵本の読み聞かせ(自分で絵本を読む)
⇩
絵本以外の読み聞かせ(自分で本を読む)
⇩
自分で能動的に本を読む
ここまできてはじめて読書家へと成長します。
絵本以外の本を読み聞かせることは、絵本だけの読み聞かせより読書家になる確率が高くなりやすいです。
絵本の読み聞かせは将来の本好き。読書家に育てる方法とはまとめ
読書家に育てるには子どもを本好きに育てることが大前提です。
子どもの特徴は以下の通りです。
- 幼少期から読み聞かせをしてもらった。
- 就学前の時期に週2~3回の頻度で絵本を読んでもらっていた記憶がある。
- 就学後も読み聞かせをしてもらっている。
- 絵本以外の本も読んでもらっている。
幼児期に読み聞かせを沢山してもらった子どもは、絵本の読み聞かせが好きな子どもが多い傾向にあります。
また、児童期になって絵本をはじめとした本を読み聞かせられた子どもは自分でも積極的に本を読む傾向があることが分かっています。
すなわち、小さい頃からパパ・ママに絵本の読み聞かせを沢山してもらった子どもは、大きくなったら読書家になる可能性が高いということです。
もし、子どもを読書をだくさんする子どもにしたいのであれば、沢山読み聞かせをしてあげてください。
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参考図書・文献・サイト
福岡市教育委員会:子どもの読書活動に関する意識調査及び読書活動団体実態調査(2016)