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【お世話の基本】赤ちゃんの「ねんね」の環境はどうしたらいいの?

育児
この記事は約8分で読めます。

  • 寝かせる布団ってどんなのがいいの?
  • お昼寝のタイミングは?
  • なかなか寝てくれない!寝かしつけってどうやるの?

赤ちゃんが快適で安全にねんねができるように、パパ・ママが覚えておきたい睡眠のリズムや環境、月齢別の寝かしつけのポイントもご紹介します。

寝かせる環境や寝かせ方に注意!

赤ちゃんがぐっすり眠るためにはねんねの環境を整えてあげることが大切です。また、赤ちゃんは呼吸が楽にできるように、基本的には仰向け(上向き)で寝かせます。

うつ伏せ(下向き)で寝かせると、乳幼児突然死症候群(通称 SIDS)の発生リスクが高まるとの報告もあることから、寝返りを始める頃は特に注意が必要です。

また、生まれたての赤ちゃんは、母乳やミルクを吐きやすいので、頭を少し横向きに寝かせることで、吐瀉物で気道が詰まるのを防いであげてください。

快適な睡眠環境-ポイント-

敷布団・掛け布団

不慮の事故が起こらないように注意!

敷布団は通気性がよく、体が深く沈みこまない「固め」のものを選んであげてください。

生まれたての赤ちゃんは寝返りが出来ません。

柔らかすぎる敷布団は赤ちゃんの体重で沈みこんでしまい、背中が密着して熱がこもりやすくなります。

また、寝返りができるようになった時に、助けとなる敷布団が好ましいです。

寝返りを助けてくれることを考えると、やはり硬めの布団が理想的です。

掛け布団は赤ちゃんが埋もれて窒息などの事故が起こらないように胸くらいまで掛けます。手や腕は布団の外に出しても構いません。



まくら

タオルをマクラの代わりに使う

生まれたての赤ちゃんにはまくらは必要ありません。

その代わりに白いタオルを頭の下に敷いてあげて下さい。

白いタオルなら汚れたらすぐに取り替えられますし、吐瀉物があればすぐに気づくことができます。

頭の形がどうしても気になる」といったパパ・ママは、たくさん抱っこして愛情を注いでください。

これは、我が子を生んだ産科の助産師さんが言ってた言葉です。

心配しなくても、成長と共に丸くなっていきます。←次回この内容について詳しく書いていきます。(乳児の成長と発達)

 

衣服

厚着にし過ぎて汗をかくことも

涼しくなってくると厚着にさせがちですが、暑いと寝苦しくてぐずることもあります。着せるものは吸水性がよく、肌に優しい天然素材のものを選んであげましょう。

室温・湿度

基本はパパ・ママが心地よい温度&湿度でOK!

基本的には大人が快適に眠れる温度や湿度で問題ありませんが、ときどき汗をかいていないか、寒くないかなどをチェックしてあげてください。

 

ねんねとお世話のワンポイント

お昼寝

「昼間は明るい」ということが分からなくなってしまいますので、お昼寝の時はカーテンを閉めたり、照明を消して部屋を暗くする必要はありません。自然のまま寝かしてあげてください。

おふろ

寝る前のお風呂は、ぬるま湯のお湯に入れてあげましょう。熱いお湯で体温が上がりすぎると、なかなか寝付けなくなることがあります。

母乳・ミルク

母乳やミルクでお腹がいっぱいになると眠くなってくれます。ぐずぐずして、なかなか寝付けないなら、もしかしたらお腹が減っているのかも?

寝入る前に、授乳を済ませてお腹を満たしてあげてください。

もちろん、げっぷも忘れずに。

げっぷは、授乳が終わって10分くらい後が出やすいと言われています。

げっぷが出ないと胃の中に空気が溜まって苦しくて眠れなくなることもありますので、授乳後10分くらいはげっぷが出るように抱っこしてあげてください。

赤ちゃんは、寝かしつけた後にも夜中に何度か授乳が必要です。

夜の授乳のタイミング

5ヶ月ごろまでは、夜11時ごろと早朝3時ごろの2回を目安に夜中の授乳を行います。

6ヶ月以降は、必要な場合には夜中1時ごろを目安に1回授乳を行います。

1歳ごろになると、夜中の授乳は無くしても寝てくれるようになります。

夜中の授乳後に、速やかに再度寝かしつけるには、授乳は暗いところで静かに済ませるのが◎。

夜中の授乳やおむつ替えの時は、極力声かけなどの刺激を与えないようにして、事を済ませたらすみやかに元の場所に戻します。

もう、それはさながら忍者の所作で行いましょう。

ママ
ママ

暗闇に忍んで全てを終わらせるんです…

そうすれば、変なグズリや夜泣きを回避できます(多分…

ちなみに、我が家では、1歳の誕生日から断乳しました。夜中の水分補給は枕元に麦茶入りストローカップを置いておけば、夜中に自分で飲んでくれて、飲み終わったらすぐに寝てしまっていました。今思うと、「なんてたくましい子なのっ!」と思いますね。

月例別 眠りのリズムと寝かしつけ

0~2ヶ月

昼夜の区別はありません。ミルクの時間と泣いている時以外の時間はほとんど眠っています。

この頃はまだ睡眠時間が細切れなので、夜11時までに寝られて1日のトータル睡眠時間が取れていれば大丈夫です。目安の睡眠時間は15時間~20時間です。

この時期の睡眠のほとんどはレム睡眠(浅い眠り)です。

生まれてすぐの時期は、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)が40分サイクルなので、寝起きを繰り返します。

寝かしつけは、睡眠サイクルに合わせて40分起きていたら寝かしつけをします。

生まれたばかりの赤ちゃんは、寝ている最中にモロー反射(原始反射の1つで、成長と共に消失します)という全身がビクッとすることがあります。

その刺激で目が覚めてしまわないように、おくるみで包んであげると安心して寝てくれやすくなります。

 

3~4ヶ月

起きている時間と寝ている時間の間隔が少しずつ長くなってきます。

活動時間も新生児の頃の2倍になり、1時間~1時間半と長くなります。それに伴い、夜の連続睡眠の時間も長くなります。

この頃から、昼夜の区別がついてくる赤ちゃんもいます。夜9時から寝付けるように寝かしつけをすると良いとされています。

夜中の授乳回数も2回に減ります。

まだ夜中ぶっ通しで寝られません。しかも、この頃から夜泣きをし始めるようになります。

夜泣きとは、脳が発達して昼間の記憶が残っていて寝ている最中に情報処理を行うようになるためで、「ちゃんと成長している証拠」と暖かく見守ってあげてください。

夜泣きは2~3分ほど様子を見て、まだ泣いているようであれば、優しくトントンしてあげて落ち着かせてください。

すぐに抱えあげてあやしたり、授乳やおむつ交換をするのは、赤ちゃんの寝付きを悪くさせてしまいます。

しばらく様子を見て、まだ泣いているようなら、抱っこや授乳、おむつ交換などの不快感を取り除く対応をします。

お昼寝のタイミングもこの頃から決まってきます。午前中1回、お昼に1回、午後に1回です。

夕方のお昼寝は無くなっても構いません。もしこの時間に寝てしまったら、夜の寝かしつけに影響が出やすくなりますので、30分程度で起こしてあげましょう。

5~6ヶ月

お昼寝の回数が減ってきて、夜にまとめて寝てくれるようになる赤ちゃんもいます。この時期になってようやくパパ・ママも楽になってきます。

1日の睡眠時間は13時間前後になり、お昼寝は昼夜2回で合計2~3時間を目安にします。

お昼寝は15時過ぎごろまでにしておくと、夜の寝かしつけへの影響が少なくなります。

赤ちゃん自身もずり這いやハイハイ、つかまり立ちなど移動手段が増えてきます。

なので、午前中に室内でよく動きまわらせたり、外出させるなどして刺激を与え、夜にぐっすり眠らせるという習慣づけができるのが理想です。

7~8ヶ月

夜にまとめて眠るようになり、お昼寝の時間が少なくなってきます。中には夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。

この時期は、6~7ヶ月の方法を引き続き行っていきます。

夜中によく起きてしまうようなら、断乳も視野に入れましょう。

もし、まだ欲しがるようだったり、親も苦痛でなければ続けても特段問題はありませんが、夜泣きがひどく悩むようであれば、夜中の授乳を止めることで、ぐっすり寝てくれるようになることもあります。

もし、沿い乳をする場合は、げっぷまで忘れずに。

 

9~11ヶ月

お昼寝の時間が1日1回とまとめて眠るようになってきます。1日のトータル睡眠時間は10~13時間くらいです。

1歳~1歳半

1歳ごろの赤ちゃんは、つかまり立ちや短い距離を歩けるようになる子もいます。

夜は10時間連続で寝て、朝までぐっすりの赤ちゃんもいます。この頃になってくると、就寝・起床の時間を決めて、生活リズムを整えていきましょう。

お昼寝をしなくなる赤ちゃんもいますが、まだ必要な時期です。

短時間でもお昼寝させて、1日のリズムの習慣づけが大事な時期です。

お昼寝は1回2~3時間、夜は8時間程度を目安に睡眠をとらせるようにしましょう。

 

まとめ

赤ちゃんにとって、ねんねの時間はとても大切です。

体を日中の疲れから休めるだけでなく、脳の発達や成長においても重要のものです。

赤ちゃんはパパ・ママが思っているよりも多くのねんねの時間が必要です。

そのためにも、長く良質なねんねの時間がとれるように、赤ちゃんに生活リズムを合わせてあげるように考えてあげてください。



参考図書・サイト

・細谷亮太:はじめての育児(Gakken)

・高橋孝雄:最新!初めての育児 新百科(ベネッセコーポレーション)

・フクチマミ:マンガで読む育児のお悩み解決BOOK(主婦の友社)

・ニューズウィーク日本版特別編集 0歳からの教育【育児編】育児の秘訣(News Week)

・加藤紀子:子育てベスト100-「最先端の新常識×子どもに一番大切なこと」が1冊で全部丸わかり(ダイヤモンド社)

この記事を書いた人

整形外科勤務の白衣の肉体労働者。理学療法士の視点から子育てに関する情報を発信する予定が最近は投資関係の話題ばかり。最近はブロックチェーンゲーム「Walken」の内容を中心に発信。

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