12月は各企業がら封筒爆弾が大量に届く季節ですね。
この時期は我が家のポストにも連日爆弾が投下されています。
ただ、保有株の大半は端株なので、配当金より手紙を出す冊子代や輸送コストの方が多いんじゃないかと思う銘柄も多数混在しています。
いや、ホント申し訳ない…
本当はもっと買いたいと思うのですが、懐の寂しい管理人はこれが限界です…。
Twitter界隈ではこの時期に封筒爆弾ならぬ封筒タワーの写真をアップされている方を多く見かけますが、あれくらい本気のレベルはうらやましい限りです。
おはようございます☀
最近は優待が沢山届いてうれしいのですが、期限のあるものも多いので計画的に使っていきたいと思います🥰 pic.twitter.com/pu442xykRJ— カブ主優待ライダー (@kabunushi_rider) December 8, 2021
よく見ているユーチューバーの株主優待ライダーさんです。
王冠すずめが知らなかった銘柄も紹介してくれています。
これを見ると封筒の開封作業も数が多すぎると苦行になってしまいそうです。
さて話を戻して、今回はGCA株式会社(2174)より「売渡代金振り込み指定口座のお手続きのご案内」が届いた内容をご紹介します。
GCA株式会社
もともとは東証1部に上場している企業でした。
なぜ過去形かというと、2021年11月2日に同社は上場廃止「参照:JPX マーケットニュース(上場廃止等の決定:GCA)」になっていて現在は株の取引はできません。
米独立系投資銀行フリーハン・ローキーが実施するTOB(株式公開買い付け)に賛同したためです。
ちなみに上場廃止したからといって会社が潰れたわけではありませんので、悪しからず。
会社概要
簡単にGCAとはどんな会社だったのかご紹介します。
GCAの特徴は、幅広いグローバル・アドバイザリー経験、適格なアドバイス、クライアントとの関係へのコミットメントです。
どの資本系列にも属さない、完全独立型のM&Aアドバイザリーファームであるため、クライアントの企業価値増大において利害相反が一切なく、クライアントにとって最善の利益のためのアドバイザリーサービスを提供します。
GCAのプロフェッショナル達はクライアントに対して、洞察力のあるバランスのとれた、戦略的アドバイス及び幅の広いグローバルネットワークで対応いたします。今まで培ってきた経験を活用し、テーラーメイドのソリューションを提供し、クライアントの複雑なニーズに応えます。
GCAは東京証券取引所市場第一部に上場し、25拠点を有しております。
「GCA 会社概要」より引用
M&A業界におけるGCAの位置づけ
M&A業界で上場しているのは6社(GCA含む)で他の5社はM&A仲介業務を主力に行っているのに対し、GCAは助言業務を行うことを主力事業としていました。
仲介業務は買収する側と売却する側の間に立って交渉を進めるもので、規模が比較的小さい案件や中堅、中小企業の事業の承継関連が主流です。一方で助言業務は買収側か売却側の片方の立場について交渉を進めます。
これだけでも、GCAが上場企業のうち、M&A業界でも区別される存在だったことが分かります。
GCAが買収されるに至った理由についてご興味がある方はこちらが参考になりそうです。「Business Journal(M&Aアドバイザリー国内再大手・GCAは、なぜ他社から買収される側になったのか?)より」
TOBに対して株式の行方
今回のGCAの場合は両者合意の上での決定なので、TOBの中でも「友好的TOB」に分類されます。
そして、通常TOBが発表・決定して買収する企業が買収される企業の全株式取得を発表すると、買収される企業の株主の選択肢は多くはありません。
保有している株式がTOBされた場合の対処法は大きく3パターンです。(詳細は「いろはに投資 【TOBとは】株式公開買い付けされた株はどうなる?対処法も紹介」をご参照ください。)
- TOBに応じる
- 市場で売る
- 保有を続ける
管理人は「ちょっと待ったー!」を期待して③を選択しました。
結局、最終的には波乱は起こらず、上場廃止まで保有することになっちゃったんですけどね。
- TOBとは
- TOBとは株式公開買付けのことで、不特定かつ多数の者に対して買付価格や期間などの公告等を通じて、その保有する株券等を売ってくれるように勧誘し、取引所外でそれらの株券等を買い付けることをいいます。企業を買収する場合や合併・子会社化など企業再編の際、またはMBO(経営陣による買収)で非上場化する場合などに利用されることが多く、投資者保護の観点に立った所要の要件の下に株式を買付けすることになっています。
- 「auカブコム証券 TOBまるわかり!~TOBってなに?活用方法や過去事例を詳しく解説~」より引用
GCAから売渡代金振込指定書が届きました
2021.12の封筒爆弾の中にひっそりと忍んでいました。
正直、配当金の計算書だと思って開封したくらいでTOBのことを失念していました。
内容を読むと、
株式強制買い取りするで、振込先教えてなー
…ということです。正確には買収側のフーリハン・ローキー・インクからのお手紙です。
売渡代金を貰う方法
代金のお支払いについて
売渡代金は、GCAの普通株式の配当金受け取りの方法に応じて、以下に記載の方法によりお支払いいたします。
(1)従来、配当金を領収証(ゆうちょ銀行窓口等)でお受取りの株主様
お振込みをご希望の場合は、「売渡代金振込指定書」をご提出ください。
ご提出のない場合は、「売渡代金領収証」等をお送りいたしますので、ゆうちょ銀行等で現金でお受取りください。
(2)従来、配当金をお振り込みにより金融機関口座でお受け取りの株主様(単純取次方式、登録配当金受領口座方式)
配当金と同じ口座(以下「配当金受取口座」といいます。)でお受取りをご希望の場合は、「売渡代金振込指定書」のご提出は不要です。
配当金受取口座以外の口座でお受取りをご希望の場合は、「売渡代金振込指定書」をご提出ください。
(3)従来、配当金を証券会社口座でお受取りの株主様(株式数比例配分方式)
当該証券会社口座へのお振り込みができないため、お振り込みをご希望の場合は、「売渡代金振込指定書」をご提出ください。
ご提出のない場合は、「売渡代金領収証」等をお送りいたしますので、ゆうちょ銀行等で現金をお受取りください。
「株式売渡請求の商人に関するご連絡及び今後のお手続きのご案内」より
要するに、添付用紙(売渡代金振込指定書)を送ればええちゅうことやな!
…ということで、同封の記入方法を参考に早速書いてポストにダンクかましてきました。
ちなみに、売渡代金振込指定書の記入方法は下記画像を参照してください。
振込先の口座情報と捺印を忘れずにして、同封の封筒でポストインで終了です。
さいごに
今回はGCAのTOBに関する書類についてご紹介しました。
私が保有している株式が買収されるのはNTTドコモ以来2回目でしたので、今回はブログのネタとして取り上げさせていただきました。
NTTドコモの時は、速攻上場廃止になって株式移管先の証券会社(三菱UFJモルスタだったかな?)に口座開設して株式を移管しろってことだったのですが、全然電話が繋がらなくて放置していたら売渡代金領収証が送られてきて、結局郵便局で現金に換えた思い出があります。
今回のTOBに限った場合では、さっさと市場で処分したほうが手間も資金拘束もされなかったので、そっちのほうが良かったと思います。